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テレ東
2022.1.29 家、ついて行ってイイですか?
終電を逃した人に「タクシー代を払うので、家、ついて行ってイイですか?」とお願いし、人々の"素敵な人生ドラマ"に迫る「家、ついて行ってイイですか?」(毎週水曜夜9時)。動画配信サービスParaviでは、過去作、そして2021年に放送されたドラマ「家、ついて行ってイイですか?」(主演:竜星涼)を、好評配信中です!
「テレ東プラス」では、1月5日(水)に放送した【コント王者の家にも!冬の3時間半SP】の中から、「真冬の北海道!肝っ玉母ちゃんの生きる道」をプレイバック。
今回は北海道・標津町を巡回している移動販売車にやってきたお客さんに「好きな物を買っていただいて、代金を支払う代わりに家、ついて行ってイイですか?」とお願い。ちょうど玄関口にいたにしむらさん(71歳)に話しかけると、「話ならするわ。いいですよ」と快諾していただきました。
なんと毎週番組を観てくれているそうで、「図々しい番組だなぁと思って。いっつもテレビで観てんだわ」...。すでに買い物を済ませた後だったため、テレビ東京の謹製タオルをプレゼントすると、「みんなびっくりするわ」と喜んでくれました。
2LDKで1人暮らし。室内はキレイに整頓されています。寝室の扉にはイ・ビョンホンのポスターが貼ってありました。韓国まで行くほどの大ファンだそうで「ソナタの男(『冬のソナタ』の主役を演じたペ・ヨンジュン)よりもこっちの方が男らしい!」。
壁には競馬の記念切手が飾られていました。競馬好きで「10年やってるけど絶対負けたことない!」と言い切るにしむらさん。名馬・ディープインパクトが現役の頃から始めて、騎手・武豊のファンに。デムーロ騎手も大好きだそうです。
「旭川で長距離運転手やってて、退職してからこっちに来た」というにしむらさん。旭川~築地間を保冷車で走っていたそうで、「荒っぽいよ、性格」と言って見せてくれた写真がこちら。
確かに貫禄あります! 「ぜんそくがあったから、空気の良い田舎さ引っ込みたかった」との理由で、標津町に移住したそう。
もともとは、湯の川温泉(函館市)にある旅館の娘でしたが、旅館が嫌いで家を飛び出したにしむらさん。「産みの親と育ての親が違うの」と複雑な生い立ちを明かしてくれました。
「私の母親に母親の姉のダンナが手を出して生まれたのがワシ」...。シングルマザーになった母親は養育費などはもらわず、親戚の助けを借りながら子育てをしていたそうです。しかし、にしむらさんは1歳の時、跡取りのいない旅館を経営していた親戚の家の養女に。母親は、娘を取り戻そうと裁判をしたものの「無職だから、子ども育てていけないからって裁判に負けたらしいよ」。
暗い子ども時代を過ごしたと振り返るにしむらさんは、27歳で結婚。しかし、長距離の配送で留守がちなことから夫とすれ違いが生じ、30歳で離婚。子どもは授からなかったそうです。
しかし部屋には少年と撮った写真が何枚も飾られていました。
「同じ会社の人が、奥さんが出て行って5人の子どものうち1番下の子を施設に入れるって言うからさ、だから養子縁組してもらった。かわいそうだった...。それだけだよ。養女に行って自分も苦い経験を踏んでるからさ。この子だってさ、施設に入れられたら将来どうなるかって考えた。それだけだよ。世話になりたいとか恩きせがましいのはない」。
取材中、偶然息子さんから電話が! 「『シャケ送ってくれ』って、そういう時だけ電話よこす」と、ぼやきながらもちょっと嬉しそう。
現在、息子さんは東京で外科医として働いているそう。「苦労したよ。学校さ上げるのに大学だけで2,500万円くらいかかった。それでも医者にしたわ」と誇らしげに語るにしむらさん。その苦労ははかり知れないものがありますが、そんな様子はつゆとも感じさせません。
「寝ないで働いて。でも子どもの時からしてみたら、つらいってことはなかったな。励みがあったもんね。子どもがいるってだけで。それだけだ」。
長距離運転手を続けながら子育てをしていたにしむらさん。「幼稚園に上がるまで2年間、1週間くらい一緒に行くの。旅館さ泊まったり、車のベッドで親子で寝たりして」と当時を思い出して笑顔に。
さらに、息子さんに不自由をさせたくない一心で、配送業とは別に、ブルドーザーに乗り、畑仕事の手伝いをしたことも。「ゲームが欲しいって言ったら買ってやったし、勉強せぇとも言わない。悪いことはするなよ、それだけ。あと何やってもいいから、お前の人生だから」という教育方針で育て上げた息子さんが選んだ職業は医師でした。「ワシ体が弱かったから。医者になってお母さんの役に立ちたいなって気持ちがあったらしい」。
「静かに自分で余生暮らしていければそれでいい、今が一番幸せ」というにしむらさんの夢は、
「競馬場さ行ってみたい。デムーロと武豊に会ってみたい」。最後はちょっぴり乙女な一面を見せてくれました。
2年後、2022年の抱負を伺いに再訪すると...
2年後。2022年の抱負を伺いに再訪すると...。
にしむらさんは車イス生活を送っていました。運転中、トラックに追突されて重傷を負い、全治1年と診断されたそうです。退院後、歩けた歩数は20歩。しかし今は、1000歩も歩けるように。「先生もびっくりするほどの回復力」ときいて、スタッフもちょっと安心。
事故の影響でまだ思うように字が書けないため、スタッフが代筆した2022年の抱負は「世界一周」。
「死ぬ前に1回旅行したい。世界一周、船の旅だよ。『飛鳥Ⅱ』で行く予定は立っている。足を治したいのは、それさ行くため。一生懸命努力している。それさ乗っていくために車イスから離れたい」と、前向きなにしむらさん。その帰りに「東京で競馬観てくる」との宣言も!
なぜかスタッフの帰る時間を気にするにしむらさん。ぽつりと「ワシ、ラーメン食べに行きたいな。出られねぇから」と、大好きな味噌ラーメンを番組スタッフにおねだり♪ ささやかなお礼ではありますが、一緒に食べに行きました。
無理は禁物ですが、リハビリを頑張って、世界一周旅行を思いっきり楽しんできてくださいね!
からの記事と詳細 ( 元トラック運転手!女手ひとつで育てた息子は医者に...引き裂かれた家族...71歳女性が壮絶人生明か... - テレビ東京 )
https://bit.ly/3rjO0gV
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