中国放送
障害者の福祉に関心を持ってもらうことなどが目的の「障害者週間」が、3日から始まりました。生活のしずらさを感じている障害者に、新型コロナが追い打ちをかけています。 「奥さん、これ可愛いと思いません?すごい素敵でしょ?」(客) 障害者週間に合わせて開かれている「セルプフェア」です。広島県内にある31の作業所などが共同で、障害者たちが作った製品を販売しています。 「コロナ禍のなかで、各事業所がイベントできなかったので。」(もりの輝舎職業指導員 足立博実さん) 新型コロナの影響で、障害者たちが作った商品を販売する機会は激減しました。 「良いものを作っているので、多くの方に知っていただきたいという気持ちでいっぱいだったんですけど。利用者さんのモチベーションだったりとか、工賃のところで苦しみました。」(すまいるスタジオサービス管理責任者 河東侑香里さん) セルプフェアの会場は、県内の特産品が集まるひろしま夢プラザです。いろいろな作業所が、工夫を凝らして作ったお菓子を、障害者が手作りした商品だと気がつかないで手にするお客も少なくありません。 「初めて知りました。可愛いなと思って。これいいなと思いました。」(客) セルプフェアの「セルプ」とは自立・自助を意味する「SELFHELP」からの造語です。ハンディキャップに負けずに、自立をめざして働くことに挑戦しようという思いが込められています。 この日は、障害のあるスタッフも販売会に参加しました。 「活気のある所に戻ってこられてうれしいです。」 「もうお客さんの顔を見たいし、声も聞きたいし。もう楽しくて楽しくていけなくて、ほんともう、ワクワクするし元気が出る。」(事業所の利用者たち) 久しぶりの社会参加に喜びもひとしおです。 一方、障害の重い人の中には感染リスクを避けるために、自主的に外出を控えている人もいます。重度重複障害者の生活介護事業所、「あべに~る十日市」です。ここでは、福祉職や看護師たちが、重い障害のある人たちへの介護や支援・けられないため、新型コロナへの感染防止対策には特に気をつけています。 「見えないものをどういうふうに防いでいくのか。外部との接触を控えざるを得ない。」(あべに~る十日市 嶋崎義幸社長) 以前は、施設の近くにある平和公園によく散歩に出かけていたそうですが、いまは、中止しています。 「ほんとすぐ近くに平和公園がありますから、その様子を見ると、いろんな方が来られるようになった。とてもいいことだと思うんですけど、いまは我々は控えておこうかなと。」(あべに~る十日市 嶋崎義幸社長) その代わりに屋内で楽しめることを考えました。そのひとつが、「バーチャル修学旅行」です。イメージの中で奈良への修学旅行を企画。行き先を奈良にしたのは、東大寺の大仏が、疫病退散を目的に作られたからだそうです。段ボールで新幹線を作り、鹿に鹿せんべいをやったり、せんとくんと一緒に遊んだりしました。 嶋崎さんたちが外出を控える理由の一つに、マスクを付けられない彼らに向けられる周囲の厳しい目もあるそうです。障害者の実情を知ってもらうためにはどうすればいいのか。嶋崎さんたちはいつも考えています。 「本当にいま、どうやって知ってもらおうかなということで、一番は外に出ることだと思っていて、それで得たものってたくさんあったんです。」(あべに~る十日市 嶋崎義幸社長) でも、いまはそれができません。利用者たちは屋内でのレクリエーションで笑顔は見せていますが、嶋崎さんは彼らの気持ちを感じています。 「おひさまに当たったりとか、風を感じたり、車の音を聞いたり、何かの匂いを感じたり、彼らは五感がものすごく発達しています。そこの刺激がないというのは、表情がさえない。」(あべに~る十日市 嶋崎義幸社長) 一日も早く安心して外に出られる日が来ることを、あべに~るのみんなは心から待ち望んでいます。
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