寒さがこたえる毎日。熱々のおでんをふーふー言いながら食べたい季節ですよね。こうした冬の味覚に欠かせない野菜のひとつがだいこんです。「冬野菜の顔」ともいえる存在ですが、産地を訪れると大量のだいこんが廃棄されていました。
何が起きているのか。農林水産省を担当する川瀬直子記者、流通業界を担当する佐野裕美江記者、教えて!

川瀬記者
関東の代表的な産地のひとつ、神奈川県三浦市の農家に取材に行ってきました。
宇田川喜昭さんの畑では、ちょうどだいこんの収穫作業が最盛期を迎えていました。
宇田川さんによると、ことしは秋以降の気温が高く日照時間や降水量も適切だったことから、例年に比べて出来はいいということです。
しかし、畑の一角には出荷できなくなっただいこんが大量に山積みされていました。

佐野記者
いろんな要因が重なっていると思います。
1つにはやはり新型コロナウイルスの感染拡大の影響です。
ことし秋には一時的に感染者数が減りましたが、それでも飲食店の営業は厳しく、おでんや鍋などに使われる野菜の需要も期待するほど伸びなかったようです。
総務省の統計によると、去年11月の1人あたりの大根の購入数量は、おととし11月より1割以上少なくなりました。
佐野記者
セブン‐イレブンは、導入している店舗の割合は公表していませんが、コロナの感染拡大前と比べて大きな変化は見られないとしています。
一方、ローソンは、新型コロナウイルスの感染拡大前にあたる3年前には、全体の9割以上の店舗でおでんの販売をしていましたが、去年は4割程度と、販売する店舗の数が減少しています。
ファミリーマートは、かつてはすべての店舗を対象におでんの導入を推奨していましたが、おととし、通年でお店の判断に任せる“選択制”に切り替えたということです。
こうしたコンビニでのおでん販売の変化がだいこんの需給に影響しているのかどうか、因果関係は分かりませんが、だいこんの販路確保という意味では逆風のようです。
からの記事と詳細 ( おでんの季節にだいこん廃棄 なぜ? | NHK - NHK NEWS WEB )
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