2022年01月05日 18時20分
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感染症やワクチンに詳しい長崎大学大学院森内浩幸教授「まずあんまり楽観論で捉えてほしくはない。オミクロン株は重症化しなくなったんだからもうこれで一気に広がっていったほうが、新型コロナは収束するんじゃなかろうかというふうな声も出ています。
確かに南アフリカはかなり死亡率は低くて済んだみたいですけれども、ただ欧米のデータを見てみると、もともとはこの新型コロナの死亡率、1.2から1.5パーセント程度あったんですけれども、確かに最近の死亡率を見ると0.3から0.4パーセント程度、ひところの4分の1ぐらいに新型コロナにかかった後お亡くなりになる確率は低くなっています。
それでもこれはインフルエンザよりは高い数字であり、例えばの0.3パーセントぐらいということは300に1人ですよね。ですので、オミクロン株に皆でかかっちゃえば終わるんだみたいなそういう楽観論は持ってほしくないなと思います。決してまだまだそこまで弱毒化したわけではないと」
日本ワクチン学会で理事を務める長崎大学大学院の森内浩幸(もりうち・ひろゆき)教授は、「毒性は低下しているとみられるが安心できる程度ではない」として次の波に備えるうえで3回目のワクチン接種が有効だと話します。
森内浩幸教授「確かに、ワクチンの効果はだんだん薄れてはきています。もちろん一つは時間とともに薄れていく、これは新型コロナのワクチンに限らず、どのワクチンでも起こることですけれども、もう一つは、もともと武漢のウイルスに対して作ったワクチンですので、そのウイルスにはよく効いた。アルファ株までもまあまあ効きは悪くなかったんですけどデルタ株になって、せっかくできた抗体の中でデルタ株にはうまく働かないものの割合というのが増えてしまった。
オミクロン株になると、できた抗体の中で、しっかりと働いてくれるのはもう40分の1ぐらいしかないというふうに言われています」
森内教授は、オミクロン株による感染拡大や重症化のリスクを減らすためには、3回目のワクチン接種をできるだけ早く行い、抗体の数を増やすことが重要だと話しています。
森内浩幸教授「抗体の量全体を底上げすることができれば、たとえその40分の1だとしても十分に感染を防いでくれたり、感染を防ぐことができなくても、重症化を防いでくれるような効果っていうのは残っていると思います。
大ざっぱなことで言われてることでは、オミクロン株に対して発症するのを防ぐ効果が、2回目のワクチン接種をして何カ月か経つと30パーセントを切るんじゃなかろうかとまで言われています。ただし3回目の接種をした後は、それが75パーセントくらいまでには回復する。もともとの効果が95パーセントぐらいあったことを考えると、ちょっとオミクロン株には効かないなっていうことにはなりますけれども、ただ3回目の接種をすることによって、通常私たちがインフルエンザのワクチンで期待するよりもずっと高い効果を、私たちを得ることができますので」
からの記事と詳細 ( 3回目接種がオミクロン株感染拡大や重症化リスクを減らす 長崎大学大学院森内教授 - 東日本放送 )
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