
10月にリニューアルした「報道ステーション」に抜擢された元NHKの大越健介キャスター。いまだ視聴率はふるわず、先月末の選挙特番でも思うような結果を残すことはできなかった。 【写真】報ステ・大越健介キャスター、NHK局内も騒然とした「まさかの最終出勤日」 しかし、テレビ朝日のOBであり「報道ステーション」のOBでもある筆者が、現場の声を拾ってみると、大越キャスターへの信頼は厚く、実力も申し分ないという意見が多く聞こえた。では、一体なにが課題なのか。後編ではその理由を探っていく。
「もっと自分を押し出しても良いのにな」
では、なぜ番組は低迷を続けているのか? その理由の一つではないかと推測されるのが、大越キャスターが、“テレビ朝日側に気を遣っている”のではないかということだ。ある番組スタッフはこう話す。 「まだ民放に慣れていないのか、遠慮しているのか、『もっと自分を押し出しても良いのにな』と、みんな思っているのではないかと思います。まだ本気出せてないのかな、という感じです。 大越さんを知っている人から『現場とどんどん話して作りたがる人だ』と聞いていたのですが…。1ヵ月だとこんなもんなんでしょうかね。 あくまで私の見方ではありますが、番組プロデューサー陣が『プロデューサーとして、俺らがMCをコントロールしなきゃ』という意識でいるのは感じます。だからこそ、まだおとなしいのかも…と勘ぐってしまいます」 別の関係者からも、「大越さんが何か現場に口を出すということは全くない」という声が聞こえてくる。 せっかく大越さんに実力があり、「現場とどんどん話して作りたがる人」であったとしても、プロデューサー陣との関係でうまく発揮できていないとしたらもったいない話だ。
番組の船頭が増えた
また、こんな事情もあるようだ。とあるディレクターは、こんな驚きの証言をしてくれた。 「『サンデーステーション』から来た新しいプロデューサーが、新しくスタッフをたくさん連れてきたので、『船頭が増えたな』という印象なのですが、新しいプロデューサーや新しいスタッフと全然接点がないので話をしたことがありません。打ち合わせもすべてオンラインですし、上は上で勝手にやってる感じです」 かつて「番組発のコロナクラスター感染」を出してしまったことがあるためナーバスになっているからだろうか。新体制から1ヵ月たっても、現場のディレクターたちはまだ大越キャスターはおろか、新しいプロデューサーや新しいスタッフともまともに話をしたことがないというから驚きだ。 「NHKの頃に比べて、大越キャスターの切れ味が悪くなったのではないか」という感想をよく聞くことがあるが、その理由は意外にもテレビ朝日側にあったと言えるのではないか。もっと自由に大越キャスターが「安心して実力を発揮できる」環境を整えるのが急務と言えるのかもしれない。 さらに「報道ステーション」の不調には、別の原因も大きいと思う。これはあくまで番組を見た私見ではあるが、ニュース番組の制作に長年携わってきた筆者には、演出上、非常に気になる点が2つ「報道ステーション」にはある。 ひとつは「ニュース項目の決定的な少なさ」であり、もうひとつは「大越キャスターと小木アナウンサーとのキャラ被り」だ。 まず、「ニュース項目の決定的な少なさ」だが、最近の「報道ステーション」は、ひとつ一つの項目に時間をかけて大越キャスターにコメントさせようという理由からか、非常にニュース項目が少ない。 「報道ステーション」が終わった後、他局の夜のニュースを見て「こんなニュースも今日起きていたのか」と驚くことがよくある。 これでは「報道ステーション」だけ見るのでは「大事なニュースを見落としてしまうのでは」という不安感を生んでしまう。それはニュース番組にとって致命的なことだと言えよう。 他方でスポーツコーナーは若干冗長な感じがする。昔から「報道ステーション」は、ニュース部分とスポーツ部分がほぼ別番組のようになっており、ある意味スポーツコーナーが「聖域化」している感はあるのだが、多少スポーツコーナーを削ってでも、もっとニュース項目をたくさん増やしてもいいのではないか。 きちんとした取材のされた十分な数のニュースを受けて、大越キャスターが解説をしてこそ、大越キャスターが生きるのではないだろうか。
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