
●「最も改善しないといけないのは…」 ――本日はよろしくお願いします! 0-1で敗れたオマーン代表戦から、日本代表は先発を4人変更しています。ケガで離脱した酒井宏樹に代わって室屋成、カタールで合流した冨安健洋、2列目には古橋亨梧と久保建英が起用されました。 「冨安の復帰はいいことですが、両サイドバックは少し気になりますね。“無所属”の長友は移動を挟んで2試合連続の先発で(コンディションが)どうか。私だったら室屋の代わりに山根視来にするかな」 「オマーン戦では鎌田大地と原口元気がインパクトを残せなかったので、久保と古橋には期待したいですね。でも個人的には伊東純也より堂安律の方がいいかな。伊東はもちろんいい選手ですが、ベンチからの方がインパクトを残せるタイプだと思っています」 ――オマーン戦から改善しなければいけないポイントはどこでしょうか。 「最も改善しないといけないのは攻撃のインテンシティです。オマーン戦はスピードやアグレッションが足りなかった。東京五輪のメキシコ戦、もちろんグループステージの方だけど、のような積極的で激しい立ち上がりが見たいです」 ●「このブロックをどう崩すか」 ――ドーハは暑いですが、試合会場は空調が効いているようですね。 「中国は2日のオーストラリア戦もドーハでやっているので、中国の方が有利かな。でも、(オマーン戦と違って)雨が降っていないのは間違いなく日本代表にとって良いことです」 ――立ち上がりの10分を見て、どのように見えますか? 「まだまだですね。でも中国の方がオマーンより引いて守っています。守備の時はエウケソン以外が全員ディフェンダーですね。このブロックをどう崩すかは今日の課題です」 ――古橋のシュートがファーストチャンスになりました。そして、久保のシュートはポストに弾かれました。 「(中国の守備の)穴は少しずつ見つかっているが、先制点はまだです……」 ――中国はかなり引いて守っていますが、日本代表はそこに対して積極的に縦パスを入れていますね。 「これまで中国はあまりカウンターを繰り出せていないので、日本代表はこのまま続けてほしいです」 ――中国はエウケソンも下がってきました。 「万里の長城ですね!」 ●「大迫勇也のミスは信じられない」「久保建英と古橋亨梧は…」 ――こぼれ球に詰めた大迫勇也のシュートはポスト……。完全にゴールだと思いました。 「大迫のミスはアンビリーバブル(信じられない)。オフサイドの判定でしたが、入ったらVARによってゴールが認められたかな」 ――しかし、2度目のチャンスを大迫が決めました。伊東の突破からでしたね。 「今回は決め切れて良かった。伊東のアシストも良かった。シンプルな突破で、大迫は決めるだけだった。0-0のままで続いていたらどんどん難しい試合になっていたと思うけど、先制したことで楽になったね」 「中国が攻めてくれば、日本代表はカウンターで追加点を取るチャンスが絶対に来ます。前半は中国の受け身のアプローチに助けられたが、日本代表のラストサードでのパススピードや動きはオマーン戦より速くなっていた」 ――先発起用された古橋や久保のパフォーマンスはどうでしたか? 「良かったです。久保も古橋もボールをもらったときの最初の狙いが『ゴール』に向いていた。だから起点にもなっていたね」 ●「マリーシアがやっと見れたかな(笑)」 ――日本代表が1点を先制したことで、後半は中国も攻めてくる展開が考えられます。 「(日本代表の)守備陣は集中を切らさず、素早いカウンターで追加点を狙わないといけない。その流れができれば、複数得点もできる」 ――後半が始まって間もなく、古橋が負傷して退きました。 「セルティックファンは困りますね」 ――中国は3人を同時に替えます。ブラジル出身のアランとアロイージオが入ります。 「日本代表の守備は気を付けないと。そして、2点目が必要になるかもしれない」 ――2点目を取るために必要なことは何でしょうか。 「シュートを枠内に飛ばさないと!(笑)」 ――今の遠藤航のシュートがそうですね。 「後半もチャンスがあるけど、決めきれないのはもったいない。1-0のままで、1つのミスで勝ち点2を失うことがないように、絶対に2点目を取ってほしい」 ――柴崎岳のシュートはGKが弾きました。 「ナイスシュート!」 ――後半のアディショナルタイムに突入しました。ボールをキャッチした際に権田修一が肩を痛めたみたいですね。 「でも大丈夫そうかな。ザッケローニ、アギーレ、ハリルホジッチが求めてきたマリーシアがやっと見れたかな(笑)」 ●「何度も何度も言うけど…」 ――なんとか1-0で試合を締めくくり、最終予選初勝利を手にしました。 「ギリギリでしたが、オマーン戦に敗れた後で一番大事なのは勝ち点3でした。追加点は必要だったけど、今日はピンチが全然なかった」 ――マックスを100として、今日の試合のパフォーマンスはどれくらいでしょうか。 「80くらいだと思います。守備は問題なかった。ゲームコントロールの点ではOKだけど、後半は少し保守的だった。チャンスメイクは良かったけど、全体的に攻撃の積極性はまだ改善できる。そして決定力は高めないといけません」 ――最終予選ではサウジアラビアやオーストラリアとの対戦も控えています。 「何度も何度も言うけど、決定力が必要ですね。今日はチャンスが多くあった中で、1点で十分だったけど、オーストラリアやサウジアラビアとの試合ではそんなにチャンスがくるわけではない。チャンスを活かさないといけないと思います」 ――本大会出場権を獲得できるのはグループで2チームのみ。3位はグループAとのプレーオフを戦って、大陸間プレーオフに勝利しなければいけないですからね。 「オーストラリアとサウジアラビアには一回も負けられないと思います。ホームでは両方勝って、アウェイでは最低でも勝ち点1ずつは取らないと」 ――厳しい道のりはまだまだ続きますね。 ▽語り手:ショーン・キャロル 1985年イングランド生まれ。2009年に来日。「デイリーヨミウリ」「Jリーグ公式ウェブサイト」などにも寄稿。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーのJリーグ番組出演も。 【了】
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