All Nippon NewsNetwork(ANN)
高島) 日本でも今後、3回目のワクチン接種を行う事になりましたが、アメリカでは一足早く今月末から始まる予定です。 そこでここからは、「日本とアメリカの感染状況の違い」そして、「3回目の接種はどうなるのか?」ニューヨークの大学病院の医師・山田悠史(やまだ ゆうじ)さんにうかがいます。 山田さん、よろしくお願い致します。 ●新規感染者数 東京は減少傾向 NYは横ばい 高島) 東京よりも人口が少ないニューヨークで、東京より多くの感染者が今確認されているということで、山田さん現状はどう受け止めていらっしゃるんでしょうか? 山田医師) 感染者がまだ出続けているという点は慎重に見続けなければならないと思うんですけど、感染者の推移は横ばいで、今急激に増加しているというわけではありませんので、街の様子としては非常に落ち着いていると思います。 そしてなにより、昨年の冬などと比較して入院患者数ですとか重症者数が圧倒的に少ないので病院の中の雰囲気が全く異なりますね。 高島) 重症者の方が圧倒的に少ないというのは、やはりワクチンが普及しているからということなんでしょうか? 山田医師) そうですね。特に重症化リスクの高い方のワクチン接種率というのは、非常に高まっていますのでワクチンも貢献してくれていると思います。 高島) ワクチンの接種率はアメリカは全人口の54%が完了しています。日本も数字を見ますと変わらなくなってきていると思うんですが、アメリカでは接種が頭打ちというような状況なんでしょうか?山田さんいかがでしょう? 山田医師) そうですね。希望する方というのは、もう接種を終えた状況にあると思います。接種率というのは米国全体でみると54%になるんですけども、地域によって大きな差がありまして、低い州で約4割にとどまる一方で、高い州では約7割とほとんどの人が接種を終えている状態で、このような大きな地域差があるというのも米国のひとつの特徴といえるかもしれませんね。 ●NYは「コロナ前の日常に戻った」 高島) ある程度ワクチン接種が進んだことで、今制限の緩和も始まってきています。 桝田) ニューヨークの公立学校では9月の新年度スタートに合わせて対面授業が1年半ぶりに全面再開されました。また、ブロードウェイでも本格的に営業を再開。ただですね、劇場の利用や屋内飲食にはワクチンの接種証明などが必要となっていまして、違反した店舗には罰金が科されます。 高島) まず、対面授業が1年半ぶりに全面再開されたということですが、子どもの感染状況は、今いかがでしょうか? 山田医師) 少し地域によってバラつきがあるんですけども、お子さんの感染者数が増えてきている地域もあります。特に12歳未満でワクチン接種の対象外というお子さんもいるので、学校再開がこの後、どのように影響してくるのかについては、まだ慎重な観察が必要かと思います。 高島) 今、ワクチンの話もありましたが、子どものワクチン接種の状況というのは、どんな感じなんでしょうか? 山田医師) まだ十分に進んでいない地域も多いですので、これからまだまだ進めていかなければいけないという所だと思います。 高島) そして街の状況です。ブロードウェイも本格的に営業が始まりました。飲食店などもワクチンパスポート、接種証明などを提示した上で利用ができるという事ですが、ニューヨークの街の雰囲気、様子というのは変わってきましたか? 山田医師) すでにコロナ前の日常の風景が戻ってきていると思います。特にブロードウェイの再開というのは象徴的な出来事だったんじゃないかと思いますね。コロナ禍で閉店してしまったような店舗にも新たな店舗が入ってきていますし、ヨーロッパからの観光客も大勢いらっしゃっています。ただ、どこの店舗に入るにも接種証明書ですとか、身分証明書、それからマスクが必要という点はコロナ前と異なるんですけれど、行動範囲という意味ではコロナ前とほぼ同じ状況に戻ったんではないかと感じています。 高島) ニューヨークは、感染者は東京よりは多いですし、ワクチンの接種率もほとんど同じくらいなのにこれだけ今の生活に違いがあるというのは、日本とアメリカの違いはどういったところだとお感じでしょうか? 山田医師) おそらく重要な点は、少なくともワクチンの接種を希望する方がみんなすでに接種を完了している点も挙げられますし、それから経済活動再開のために施策として電子的な接種証明書の活用が整備されてきているという点も違いとして挙げられると思います。 高島) 重症者などが減っているということ、感染者数の数では見なくなってきたというような考えもあるんでしょうか? 山田医師) 感染者数ですとか検査の陽性率、こういったものも観察の指標には入っていますけれども、医療機関への負担というところも慎重に観察されている結果だと思いますね。 ●3回目の接種 どうなる? 高島) アメリカでは9月末から3回目の接種が始まる予定ですが、接種の必要性は感じていますか? 山田医師) 特にファイザー社製のワクチンの接種者が、すでに(2回目の)接種から8か月から9か月と経過してきていて、効果が落ち始めているような状況です。デルタの流行も相まって、ワクチン接種後に感染してしまう「ブレークスルー感染」が増えてきたという点が挙げられると思います。私の医療機関でも実際、4月や5月には2回目のワクチン接種後の感染というのはほとんど見られなかったのですが、ここ最近は接種後に感染したという方も見られるようになってきました。少なくとも、感染や発症に対してはワクチンの効果が薄れてきたかもしれないと感じさせられるような経験だったと思います。 高島) ブレークスルー感染をしても、重症化にはさほど影響はないという報告もありますが、実感としてはいかがですか? 山田医師) 現状では、ブレークスルー感染の方は軽症にとどまることがほとんどで、まだ重症化予防に対する効果は高く維持されていると思います。 高島) アメリカでは、ファイザー社製のワクチン3回目の接種について65歳以上の高齢者や重症化リスクの高い人は認可するようにと示しました。まず、接種対象者が65歳以上にということですが、どうしてでしょうか? 山田医師) 3回目接種の大規模なデータとして、高齢者のワクチン接種に関してのデータがイスラエルから報告されています。追加(接種)効果が十分ありそうだということが分かってきたんですけれども、現状重症化リスクが低い人へのデータというのは十分ではなく、特に若い方への3回目接種のメリットというのが副反応などのデメリットを上回ることへの確信がまだ持てない状況にあるという中での判断だったと思います。 高島) 例えば今後、モデルナ社製のワクチンなど他のワクチンでも3回目の接種というのは必要になるんでしょうか? 山田医師) まだデータに欠く状況ですので、いつ、誰にというのは分かりませんが、他のワクチンでも必要になる時期はくる可能性が高いのではないかと思います。 高島) こうした議論を進めながらも、まずは希望する未接種の方への接種というのが進められると良いと思います。山田さんにお話を伺いました。ありがとうございました。
からの記事と詳細 ( 学校、ブロードウェイ再開 NYの今(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
https://ift.tt/3lG1VJN
No comments:
Post a Comment