
準々決勝が「一番緊張した」
――大会中、リングサイドで試合を観させてもらいました。入場時は関係者の皆さんの声に応えるなど、すごく冷静な選手だなと感じていました。 そうですね。めちゃくちゃアガることはなかったですし、いい精神状態で(試合を)迎えられたのかなと思います。でも、メダル確定が懸かっていた準々決勝は今までで一番緊張した試合でした。 ――勝利した後は涙を流していましたね。覚えていますか? 覚えています、何か勝手に涙が出てきちゃって。リングを降りるときにセコンドから「何で泣いてんだよ。まだ通過点だよ」と言われてから頑張って笑うようにしていました。 ――「今までで一番緊張した試合」をどう乗り越えたんでしょう? ずっといやだ、いやだと思いながら過ごしていましたし、できたら試合をしたくなかった(笑)。でも、試合が始まっちゃえば勝手に闘争心は入りますし、そんなこと考える余裕もないので、乗り越えるというよりはありのままにという感じ。基本的には受け入れる派で、自分には逆らわないです(笑)。 ――そういう考えはずっと持っていたものなんですか? いや、大学に入ったぐらいからですかねえ。高校まではどこか神経をピーンとさせてたところはあったと思います。でも思春期を抜けたあたりからちょっと余裕が出てきたんだと思います、人生において(笑)。 たぶん高校生までの自分は、取材をしていただいた時でも優等生みたいな発言をしていたと思うんです。たぶんこういうことを求めているのかなとか、そういうことを考えていました。でも大学生になってから、ちょっと本音で話してみたら良いように取り上げてくださることを知って(笑)。そこからあまり考えすぎないように話すようになった気はします。
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