
日本でもmRNAワクチンの接種が進んでいますが、ワクチン接種をすればすぐに元通りの生活をしても良いのかどうかは気になるところです。
Q.ワクチン接種をすれば、もう感染対策はしなくて良いでしょうか?
A.ワクチン接種をしても、基本的な感染対策は続ける必要があります。 ワクチンを接種したからといって、その日からいきなり完全無敵状態になれるわけではありません。十分な免疫が機能するまでの間や、地域で流行している間は、これまで通りの感染対策を続けることが重要です。
ワクチンの効果が十分に発揮されるのは、2回目接種の2週間後から
日本で接種されているファイザー社製・モデルナ社製のmRNAワクチンには、感染・発症を90%以上抑えるという大きな効果が確認されています1,2,3)が、この数字通りの効果が発揮されるのは、2回目の接種から2週間が経過してからです。1回接種しただけの状態や、2回目接種の直後には、まだ期待されている防御効果は十分に得られていません。1回接種しただけでは全くの無意味・・・というわけでもありませんが、たとえばファイザー社製のmRNAワクチンでは1回目接種から2~3週間が経過した段階でも、まだその防御効果は55~70%くらい4,5)と、本来の効果よりは大きく劣ることが確認されています。 そのため、2回目の接種から2週間が経過するまでの間に、「ワクチンを打ったからもう大丈夫だろう」と感染対策を緩めることはまだ危険です。
ワクチン接種で100%無敵になれるわけでもない
確かに、ワクチンはウイルスに接触してしまった際の感染・発症・重症化・死亡といったリスクを大きく軽減してくれるものではありますが、その全てを100%完璧に防いでくれるわけではありません。そのため、ワクチンを2回接種してから2週間が経った後でも、新型コロナウイルスに接触すると感染・発症してしまうことは十分に起こり得ます。そのため、そもそものウイルスへの接触機会を減らすという感染対策が引き続き重要であることには変わりありません。 このとき大切なのは、必要な感染対策だけをしっかりと行い、不必要な対策や雑貨にお金や労力を費やさないことです。たとえば、流水と石鹸を使った手洗いは、新型コロナウイルス感染症だけでなく、普通の風邪の予防にも役立ちます6)ので、これからも習慣として継続していくことをお勧めします。また、感染源になった人の95%以上がマスクをつけていなかったという日本の調査もある7)ことから、ワクチンをまだ接種していない人が周囲に多い場所でのマスク着用は、引き続き重要と思われます。
からの記事と詳細 ( コロナワクチン、接種したらすぐに元通りの生活をしても大丈夫?【医師監修】(AskDoctors) - Yahoo!ニュース )
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