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Sunday, February 28, 2021

飯舘村に復興願う「折りびな」 横浜の飯尾さん、ひな壇を作製 - 福島民友

 やがて来る春をお楽しみください―。東日本大震災からの復興を願い、飯舘村に横浜市の飯尾幸子さんから、折り紙で作った「折りびな」が届けられた。突然の贈り物に感銘を受けた村は、折りびなを飾るためのひな壇を作製した。作製を手掛けた同村村づくり推進課定住交流係主査の菅野純子さん(48)は「心が込められた支援に温かい気持ちになった」と感謝を口にした。

 折りびなが届いたのは2月16日。花柄の折り紙で作られたお内裏さまやおひなさま、五人ばやしがメッセージカードとともに届いた。折りびなを見た杉岡誠村長が「ありがたいので役場内に飾りましょう」と職員に提案。早速、菅野さんがひな壇作りに取り掛かった。菅野さんは小物入れと赤い布を活用して高さ30センチほどのひな壇を作製。雑貨店で購入したひし餅やぼんぼりのミニチュア、村で栽培されたスターチスのドライフラワーも添えて、華やかに仕上げた。

 メッセージカードには2月13日に発生した本県沖を震源とする地震を見舞う一文から始まり「心の痛みと共に復興への歩みを一歩ずつ進めてきたこの10年の重みも確かに実在するものかと存じます。春のきざはしでも感じていただければ」などと記されていた。

 折りびなとメッセージカードは村役場2階に続く正面階段の踊り場に飾られた。3日まで自由に見ることができる。

 菅野さんは「震災から間もなく10年となる中で、村のことを忘れないでいてくれてうれしい。(折りびなを)見る人に春の訪れを感じてほしい」と話した。

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