inter-edu’s eye
今回インタビューしたMさんはアメリカに在住していた帰国子女。帰国後1年間集中してのぞんだ高校受験。部活動に打ち込み、時間が少ない中でのぞんだ東大受験時のお話しなどをうかがってきました。
中学3年生から受験勉強がスタート【高校受験編】
言葉の壁を感じたアメリカでの生活
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・愛知県立千種高等学校出身
・東京大学教養学部文科三類2年生
・家族構成:父・母
エデュ:Mさんは帰国子女とうかがっていますが、どのぐらいの期間海外にいたのでしょうか?
Mさん:小学4年生から中学3年生までです。父の仕事の関係でアメリカにいたのですが、最初は言葉が分からない、周りに友達もいない…、不安でいっぱいでした。でも父の職場の方が、英語を教えてくれたので、言葉に対しての不安は徐々に薄れていきました。
エデュ:確かに海外生活は不安ですよね。愛知県立千種高等学校(以下:千種高校)を受験しようと思った理由は何でしょうか?
Mさん:名古屋市内にある帰国子女枠で受けられる公立高校が2つあったんです。学校説明会に参加して、教育内容に魅力を感じたので千種高校を選びました。
エデュ:どのあたりに魅力を感じたのでしょうか?
Mさん:千種高校には帰国子女を受け入れる「国際教養科」があるのですが、そこでは2年生の1年間だけ、第2外国語を学ぶことができます。言語は一つですが、学ぶ文化は一国に限らず、むしろ様々な国のことを学べるので、そこに魅力を感じました。
エデュ:塾はどちらに通われていたのでしょうか?
Mさん:「河合塾」に通っていました。個別塾も見学に行ったのですが、大人数で一緒に勉強する方が私には合うと思い、選びました。
エデュ:ご両親は受験に対してどのように関わっていたのでしょうか?
Mさん:父は塾への送り迎え。母は塾の行き帰りの車中で食べられるように、お弁当を持たせてくれて、その浮いた時間で勉強ができるような「環境作り」をしてくれました。
得意を活かし地道にコツコツ
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エデュ:高校受験時の得意科目と苦手科目を教えてください。
Mさん:千種高校は3科目受験なのですが、得意科目は英語、苦手科目は国語でした。
エデュ:苦手科目はどのように勉強されていたのでしょうか?
Mさん:朝早くに起きて漢字ドリルを毎朝解く、記述問題は分からない問題は後ろの方にスペースを空けておいて、答えを写してでも覚える。あとは塾の教材を地道に解いていました。
エデュ:時間が短い中での高校受験。ストレスも溜まっていたと思いますが、息抜きにされていたことは何でしょうか?
Mさん:アメリカにいたときに習っていた「フルートの練習」ですね。帰国後も週1回教室に通っていたのですが、息抜きにもなりましたし、集中力を養うこともできたと思います。
エデュ:楽器の演奏は集中力が養われると言いますからね。高校受験成功のカギを教えてください。
Mさん:苦手科目を投げ出さずにコツコツできたことだと思います。支えてくれた塾の先生や両親には本当に感謝しています。
高校受験時、もっとこうしていれば…
先ほど、苦手科目の国語を克服できたと話しましたが、実は最後まで古典は苦手で…。高校受験すること自体は、帰国する前に決まっていたので、もっと早くに対応すれば良かったと思っています。
高校受験時のMさんデータ
どちらにお住まいでしたか? | 愛知県 |
---|---|
塾はどちらに通われていましたか? | 河合塾 |
高校受験時の得意科目は? | 英語 |
高校受験時の苦手科目は? | 国語 |
注目の学校
家の壁中が苦手科目で埋め尽くされる?【東大受験編】
お母さまが張り切ってサポート
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エデュ:千種高校入学後はどのような生活を送っていたのでしょうか?
Mさん:部活は新しいことに挑戦したくて剣道部に入部。週6で練習していました。勉強面は毎日朝早くに登校して簡単な数学の問題をコツコツ解いていましたが、それ以外の科目は定期テストで部活が休みになる数週間前に一気に詰め込んだりしていました。高校生活は、引退する3年生の夏まで部活中心の生活を送っていましたね。
エデュ:国際教養科はどんなクラスでしたか?
Mさん:2クラスあって、80名のうち20名が帰国子女でした。帰国子女ではない生徒も海外に興味を持っている生徒ばかりなので、「向こうの生活はどんな感じだった?」などよく聞かれました。これは国際教養科に限った話ではありませんが、千種高校は自由な学校なので、自分の好きなことを3年間思いっきりできて、楽しかったです。
エデュ:東大を受験しようと思ったきっかけを教えてください。
Mさん:高校2年生の3月に先生との三者面談ですすめられたからです。正直、その頃は全然東大に合格できるような成績ではなかったので、不安でした。ですが、先生が、「あなたにはこの大学が向いている」と言ってくれたので受験を決めました。
エデュ:塾はどちらに通っていたのでしょうか?
Mさん:高校受験に引き続き、河合塾に通っていました。
エデュ:ご両親は受験に対してどのように関わっていたのでしょうか?
Mさん:父は高校受験と同じく塾への送り迎えでしたが、母は張り切っていましたね。まず『ドラゴン桜』の漫画を全巻読んで、勉強法のところに付箋を貼る。そしてその中から良さそうなものを、私にすすめてきたりしていました。あとは家の壁中に社会の『一問一答』を貼ったりもしてくれていました。
エデュ:熱心ですね。勉強は塾が中心だったのでしょうか?
Mさん:いえ、実は千種高校にたまたま1人だけ東大出身の先生がいて。その先生に勉強を聞いたり、担任の先生が各教科の一番教えるのが上手な先生を紹介してくれました。その先生たちには過去問の添削をお願いしていました。
合格のカギ? 勉強に対するこだわり
エデュ:東大受験時の得意科目と苦手科目を教えてください。
Mさん:得意科目は英語と国語、苦手科目は社会、中でも地理と世界史が苦手でした。
エデュ:苦手科目はどのように勉強されていたのでしょうか?
Mさん:『一問一答』や、過去問を解いて学校の先生に添削してもらい、模範解答を書き写すを繰り返していました。世界史は書店で音読してくれる参考書を買ってきて、それを携帯電話に入れて通学時に聞いたりしていましたね。
あとは地理も世界史も、塾のテキストと、学校のプリントの重要な部分に蛍光ペンを引いて、先生が補足で言ったことを書き出し、色ペンで意味分けを作っていました。オレンジ色は赤シートで隠せるので「覚えるもの」、緑色が塾や学校の先生が「補足で言っていたこと」、赤色が「大切だけど、プリントにはちゃんと書いていないところ」という感じです。
エデュ:こだわって勉強されていたのですね。現役受験の結果はいかがでしたか?
Mさん:無事に現役受験で合格することができました。
エデュ:おめでとうございます。東大受験成功のカギはどのあたりにあったと思いますか?
Mさん:高校に入って勉強をやめなかったことだと思います。千種高校は行事も部活も盛んで、楽しい学校ではありますが、その分勉強を後回しにしてしまう可能性があります。その中で私は、本格的に東大合格のための勉強を始めたのは遅かったですが、毎日コツコツ勉強をする習慣がありました。ここが合格のカギだと思います。
エデュ:なぜコツコツ勉強できたのでしょうか?
Mさん:小学校の頃に、家から帰ったらまずは宿題を終わらせる習慣があったからだと思います。
エデュ:なるほど。最後にこれから東大受験する人へ向けてメッセージをお願いします。
Mさん:最後まであきらめないでほしいですね。先ほどもお話しした通り、東大受験を決めたときは全然東大にいける成績ではありませんでした。夏の模試でもE判定、最後の模試でもC判定。最後まで受かるかどうか不安でした。でも最後まであきらめなかったので合格することができました。
東大受験~今のMさんデータ
東大受験を意識し始めた時期は? | 高校3年生 |
---|---|
東大受験時の得意科目は? | 英語 |
東大受験時の苦手科目は? | 社会 |
東大受験時通っていた塾は? | 河合塾 |
- 普段なかなか伝えられない両親へのメッセージ
-
いつも私がやりたいことをやらせてくれてありがとう。
編集部から見たポイント
Mさんのインタビューを通し、毎日コツコツ何かをやる習慣がある人は、いざ受験が始まると強いと感じました。「継続は力なり」。まずは小さなことでも習慣づけを始めてはいかがでしょうか?
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February 11, 2020 at 05:25PM
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