(漫画:©︎三田紀房/コルク)
記憶力や論理的思考力・説明力や抽象的な思考能力など、「頭がよい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当で、MBS/TBS系『100%!アピールちゃん』でタレントの小倉優子さんに大学受験の指導もする西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時には東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う会社「カルペ・ディエム」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載。今回は学力を上げるための「時間の重要性」について、西岡氏と共に活動する現役東大生の布施川天馬氏が解説します。
頑張っても結果が出ない原因は?
「頭がよいか悪いか、勉強ができるかどうかは、先天的に決まっている」
「東大に合格するような人は、元から頭がいいに決まっているよね」
そんなふうに考える人というのは多いと思います。確かに遺伝的に頭がいいかどうかが決定されている部分が一部あることは科学的に認められていることです。しかし同時に、それがすべてではまったくないということも証明されています。人間は後天的にいくらでも頭がよくなれるし、いくらでも成長できます。
「えー、でもそんなこといっても、頑張っても結果が出ない人だっているじゃないか」「同じように努力しても、結果が出る人出ない人だっているじゃないか」
と考える人もいるかもしれませんが、「後天的に頭がよくなった東大生たち」に話を聞くと、実は「頑張って結果が出るか出ないか」を分けているのは単純に「時間の使い方の差」が原因なのではないかと思うのです。
今日は「ドラゴン桜」のコマを使いながら、結果が出る人と出ない人を隔てている「時間の使い方の差」についてお話ししたいと思います。
まずはこの漫画を読んでみてください。
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