「この冬は寒いな」。仙台市内がふぶいた日、コートの中で縮こまるように出社した上司の姿に、ふと疑問がわいた。確かに仙台はいつもより寒く、雪が多い気がする。実際はどうなのだろう? 気象庁ホームページの資料を基に分析した。(編集局コンテンツセンター・藤沢和久)

まず、昨年12月1日から年が明けた1月12日までの43日間について、仙台管区気象台による観測データを調べた。期間中の仙台の平均気温は3・7度で、過去30年の平均3・8度と大差ない。
疑問の解消につながる鍵が、月ごとの天候の推移をまとめた気象台の解説資料にあった。12月は前半の気温が高かったのに、後半に入ると強い寒気の影響を受けるようになり、特に下旬はかなり低かった。
平均気温は12月上旬が平年を1・4度上回る7・3度だったのに対し、下旬は1・9度と1・6度も低かった。1月に入ってもこの傾向は続き、上旬は1・3度低い1・1度だった。
12月1日~1月12日の仙台の降雪は計21センチと、過去30年の平均15・4センチより多い。今季は初雪が12月2日、初積雪は同18日とともに平年より1週間程度遅く、年末年始にまとまって降った形だ。
冬型の気圧配置続きそう
寒さはいつまで続くのだろう。気象庁が13日に発表した向こう1カ月の見通しによると、日本の東海上で平年より気圧が低く、日本付近は西高東低のいわゆる冬型の気圧配置になりやすい。
このため21日ごろまでは気温が平年より低く推移しそうだ。22日以降はほぼ平年並みか、平年並みとなる見通し。
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