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Sunday, October 31, 2021

今、楽しむべきはV12エンジンを積んだロールス・ロイス - GQ JAPAN

4WDと4WS(4輪操舵システム)を採用。「マジック・カーペット・ライド」を実現するというプラナー・サスペンション・システムも装着された。

Rei.Hashimoto

専用アーキテクチャーを手に入れてからのロールス・ロイス、つまり現行ファントムと、カリナンそしてゴースト、は、ドライバーズカーとして世界最高峰に達している。筆者はこの1年半の間に日本で販売されているほとんどすべての2000万円超級シリーズモデルを東京〜京都往復の長距離テストに供してきたけれども、もしその総合評価(欲しいというだけでなく)をランキングしたとするならばカリナン ブラックバッジと新型ゴーストが1位2位を占めたことだろう。どちらを頂点とするか今も悩ましいところだけれど。

最高出力571ps/最大トルク850Nmを発生する6.75リッターV12ターボエンジンを搭載。

Rei.Hashimoto

そしてその高い総合評価には12気筒エンジンの存在も大いに影響を与えている。ドライバーからみてほとんど“スプリット・オブ・エクスタシー”あたりから聞こえてくるような12気筒エンジンの精緻な唸りが、ドライビングにある種の“心地よさ”を加えていると思うからだ。

右足を通じてエンジンとつながる感覚が確かにあって、その先に目眩く加速がある。素晴らしい足回りのセッティングと相まって、2.5トン以上の巨体を自由に操れているという実感もある。なんならワインディングロードだって心地よいボリュームのエグゾーストノートを伴ってスポーツカー級に駆け上がることができる。それでいて街中では荘厳に静々と動く。全てが12気筒エンジンの賜物だと思える。これを手放して電気モーターで動かすだなんて、まったくどうかしているぜ! とさえ思ってしまう。

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