東京オリンピックの自転車競技の新種目、BMXフリースタイルの解説もアツいです!
7月31日に行われた前半のシーディングラン。ハーフパイプのような斜面や縁石などが配置されたパーク内で、技の難易度や独創性を競います。
とはいえ専門用語の多いBMXの世界。中継で解説を務めるプロBMXライダー・勅使河原大地さんの発言から、気になる技や用語をまとめて解説します。これを読めば決勝の中継をさらに楽しめるはず!
勅使河原さんの解説もアツい!
まずみなさんにお伝えしたいのは、BMXフリースタイルの解説も、スケボーに負けず劣らずアツいということ。
「イエェーイ!」
「スゲェー!」
「オーマイガー!」
プロライダーとして世界を舞台に活躍してきた勅使河原さん。オリンピックに出場する多くの選手と交流があり、その技や特徴を熟知しています。競技の魅力を伝えるため、時にハイテンションに時に冷静に、技の名前や難易度を解説してくれています。
ただ、BMXの世界をよく知らない視聴者にとっては聞きなれない言葉も。ここで中継で特に何度も出てきたものを紹介。メダル争いに関わるとても重要な用語ばかりです!
「ゲシる」⇔「ビタ着」って何?
勅使河原さんの言葉で特に何度も出てきたのが、「ゲシる」と「ビタ着」。この二つはトリックの着地の際にかなりの頻度で登場、BMX界では一般的な言葉なのだそうです。それぞれの意味は、勅使河原さんいわく次の通りです。
「ゲシる」
ジャンプから着地する際に、自転車の後輪が平らな台の部分にぶつかってしまうミスのこと。着地の衝撃でスピードが失われてしまい、滑らかに技の連続ができなくなってしまいます。高得点を取るために、「ゲシらない」ことは不可欠な事なのです。語源は諸説あり。
勅使河原さんの用例
「あぁ~、ちょっとゲシってますね」
「彼は全くゲシってないです。素晴らしい」など。
「ビタ着」
ジャンプからの着地が斜面にきれいに決まること。つまり「ビタっと着地」。着地の際にスピード感が失われず、次のトリックになめらかに移ることができます。
勅使河原さんの用例
「難易度の高いトリックから見事にビタ着です!」
「いやぁ、着地がビッタビタですね!」
技の難易度だけでなく、いかに着地をきれいに決めるかは自転車競技においても重要な事なのですね。さらに着地を失敗した際、次の言葉も頻繁に登場。
ボトム落ち
車輪が斜面ではなく地面(ボトム=パークの底)に近い平らな部分に落ちてしまうこと。落下の衝撃が大きく自転車、ライダー双方にダメージがあります。時にはタイヤがパンクしてしまうことも。
初日のシーディングランを終えて勅使河原さんは、今回の採点基準について次のように解説します。
勅使河原さん
「今日の採点を見てみると、トリックの難易度が高くても「ゲシったり」「ボトム落ち」してしまうとなかなか得点が伸びていない傾向がありますね。ジャッジはそこを見ているようです」
つまり、勅使河原さんが「ゲシった」「ボトム落ち」と言った数が少なく、「ビタ着です」と言った数が多い選手は、高得点でメダルを争う可能性が高いということかもしれません。決勝での勅使河原さんの解説も要チェックです。
「キャンキャン」と検索しても…
トリックの名前についても、実況アナウンサーと勅使河原さんの印象的なやりとりが。
実況アナ
「360°(スリーシックスティ)キャンキャン!今のは、ザ・キャンキャンという感じでしょうか?」
勅使河原さん
「まさに、ザ・キャンキャンですね!」
…「キャンキャン」?
この日は特に女子の競技中に何度も登場。ネット上には「キャンキャン?かわいい技名」とか、「キャンキャンが気になって検索しても、女性誌しか出てこない…」など当初は困惑する声が。中継の中で勅使河原さんが説明した「キャンキャン」とは。
キャンキャン
ジャンプ中に片足をペダルから離し、逆足側にまたいで足を伸ばす技。
「キャンキャン」は女子の多くの選手や、男子でも日本の中村輪夢選手が他の技と組み合わせて披露していました。
決勝は8月1日 日本選手に期待大!
BMXフリースタイルには、日本から女子の大池水杜選手(24)と男子の中村輪夢選手(19)が参加。それぞれ親交のある勅使河原さんは、二人の試技を見て決勝へ大きな期待を寄せました。
勅使河原さん
「彼女(大池選手)は何と言っても安定したジャンプ力が持ち味。これまで苦手だった技、『360°』も練習で克服してきました。明日の決勝では、今日はまだ見せていない新しい技を見せてくれると期待しています!」
勅使河原さん
「(中村選手は)ほとんど『ビタ着』でいい技のつなぎをしていましたね。今日はかなり余裕を持っていましたから、決勝に何か隠していそうです。まだ見せていないビッグトリックの準備ができているんじゃないでしょうか。1位の選手とほとんど差がないので、輪夢がさらにトリックを詰め込んできたら、結果はわからないですよ!」
勅使河原さんは、日本以外の他の選手たちも「とっておきの技」を決勝に向けて隠している選手が多いと予想。どこまで攻めたベストトリックを、ゲシらず、ボトム落ちせず、ビタ着できるか。熾烈なメダル争いが繰り広げられる決勝、驚きの技の連発に期待です。
トリックの解説動画&記事は以下のリンクから
BMXフリースタイルパーク 長~い技の名前もこれでわかる!ルールと魅力を解説!
からの記事と詳細 ( 「ゲシる」って何? BMXフリースタイルの用語が気になる! 東京オリンピック - NHK NEWS WEB )
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